蘇る記憶~私がシンママになるまでのお話

シンママの離婚

忘れる、許すという選択をしたので私はそれ以降その事で彼を責めたりその話をすることは一切ありませんでした。

決して忘れることはなく、心から許せることもなかったけど、それ以外では完璧な人だったのでこれ以上の人はいないかも…と結婚を決めました。

上の子が産まれて半年が経過した頃…

私は慣れない子育てに追われクタクタでした。優しい旦那さんにも当たり散らし上手く出来ない自分にも腹が立ち精神的に追い詰められていました。

そんな時、無言電話が…

2~3回続いた後、

「あんたみたいなおばさんには負けない。絶対負けない。」と女性の声。

え?私まだ20代半ばだよ?おばさん!?

はぁー!?

しばらく思い出さなかったあの出来事が頭を過りました。

旦那さんが帰ってきて様子がおかしいことに気がつきました。

あの心在らずなソワソワしている感じ、目が泳いでる感じ。

あー…まただ…

こいつまたやりやがったな…

今日こんな電話があったよと言うと急に土下座し、

「ごめん!本当にごめん!酔ってたった1回だけ浮気をしてしまった!でも愛してるのはお前だけ!その子にちゃんと話した!離婚しない!付き合えない!奥さんだけ愛してるってちゃんと言った!」と号泣していました。

私はその時ドレッサーに映る自分を見ていました。

ボサボサ髪を1つに縛り、もちろんスッピン、浮腫んだ顔、旦那さんの大きめTシャツを着てハーパン姿…ほぼ毎日この姿。

そして戻らない体型…

おばさん…?

あのウェディングドレス姿の華奢でキラキラな私はどこ…?

若い綺麗な女の子に心が動いたんだ…

情けない…惨めな私…

でも自然と涙は出なかった。

私がこんなに頑張ってる時に、こんなに辛い時に、あなたは若い女と遊んでたの!?と責めたい気持ちはあったけど 、私は子供のことばかりで旦那さんのことを考えた事があっただろうか…

いつも辛い、しんどいと自分の愚痴ばかりで旦那さんの話を聞いたことがあっただろうか…と思い返しました。

私は旦那さんに溺愛されている(たぶん笑)状況にあぐらをかき、無条件で愛されて当然!と心のどこかで思っていました。

泣きじゃくり、私の足元にすがりつく旦那さんを…

とりあえず蹴飛ばしました(笑)

そして冷たい眼差しで見下ろしました(笑)

私もちょっと悪かった!でもお前が98%は悪い!ふざけんな!

なんで若さだけが取り柄のしょーもない女におばさん呼ばわりされなきゃいけないんだよ!私と同じラインに立つな!比較してんじゃねーよ!!

など実際何を言ったか覚えてませんが、とりあえず汚い言葉で罵りました(笑)

「当然だ!何を言われてもいい!俺のこと嫌いになってもいい!その分俺がお前を愛するから!傍に居させてほしい!

俺は生涯お前の奴隷になる!」

奴隷…?

「どんなわがままでも聞く!許す!お前と子供のためだけに生きていく!」

私は20代半ばで自ら名乗り出た奴隷をゲットしました(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました